脇の黒ずみに必要なのは保湿と美白!が合言葉になりつつある私達。ふと思ったのですが、ハイドロキノンで美白すれば万事解決するので?調べてみると…

脇の黒ずみにはハイドロキノンを使えばいいんじゃないの?

私、A子が美ワキのためにハイドロキノンを使ってみない?と提案したところ、C菜に「100歩譲って保険が効く皮膚科か美容皮膚科に行くならいいけど保険が効かない美容皮膚科なら行きたくない」と秒で返されました…。私だって美ワキのためとはいえ保険が効かない治療はハードルが高過ぎます。

提案したのは、市販のハイドロキノンを使えばいいんじゃないの?と思いついたからです。
市販のハイドロキノン配合製品は含有率が低いということは知っています。でも、中には配合濃度がそれなりに高い物やシミが消えた等の口コミをされている評判の良い物もあるわけで、脇の黒ずみに試してみないのはもったいない話です。

ハイドロキノンは美白成分。黒く見せているのはメラニン色素。メラニン色素を改善するケアは美白ケア。ということは?脇の黒ずみにハイドロキノンを使うことはムダにはならないという仮説が立てられます。

ハイドロキノンが持つ還元作用は脇の黒ずみを薄くする

ハイドロキノンは美白成分の中でもレアな美白効果である還元作用を持っています。その還元作用が脇の黒ずみの救世主になってくれるのではと思いついたら、どうしても試したくなりました。
美白ケアや美白効果と聞くと、肌を白くするケアやメラニン色素を白くする効果をイメージしがちです。実際には、美白とは肌の色を白くするケアではなく肌の色をもとに戻すケアのことですし、美白効果はメラニン色素に働きかける効果ではあるもののメラニン色素の色を抜いて白くする効果ではありません。

メラニンの生産を抑制する→予防美白
メラニンの排出をうながす→改善美白

メラニン色素を生産しなさいという指令をブロックしてなかったことにするなど予防の意味合いが強い美白と、すでに存在しているメラニンの排出を促進してもとの肌の色に戻すといった改善の意味合いが強い美白と、美白効果(美白成分)の主流はこのふたつです。

ところが、ハイドロキノンの還元作用はメラニン色素の色そのものを薄くしていく作用であり、髪の色素を脱色するブリーチに近いものがあります。
美白成分のひとつであるビタミンC誘導体(不安定なビタミンCを安定化させた物)も還元作用を持っているのですが、ハイドロキノンの強力な還元作用には及びません。だったら、「ビタミンC誘導体よりもハイドロキノンを脇の黒ずみに使ってみたい、いや、使う!」となりますよね。

脇の黒ずみに使えそうな市販のハイドロキノン製品を探せ

市販のハイドロキノン配合製品の中から、脇の黒ずみ改善ケアに使えそうな濃度の高い物や評判の良い物をピックアップします。

まずはネット上の広告でちょくちょく見かけるこちらから。

名称:プラスナノHQ
メーカー/ブランド:プラスキレイ
価格:税込3,240円
用量:5グラム

こちらの濃度は4パーセント!日本では5パーセントが上限ですが化粧品で濃度5パーセントの物は皆無ですから、4パーセントは市販品の中ではトップレベルの濃度です。
ネット上でキャンペーンを展開していることが多く、そのキャンペーンを利用すると税込2,160円で買えます。


続いて、スキンピールバーという石鹸が看板アイテムであるサンソリッドで、ハイドロキノン配合石鹸を発見しました。

名称:ハイドロキノール
メーカー/ブランド:サンソリッド
価格:税別 5,000円
用量:135グラム

また、石鹸以外にもクリームがあります。

名称:ホワイトHQクリーム
メーカー/ブランド:サンソリッド
価格:税別 7,000円
用量:30グラム

「ハイドロキノール」に使われている濃度は調べても不明でしたが、「ホワイトHQクリーム」のほうのは4パーセントでした。


さらに続いて、薬学博士であるブライアン・ケラー氏が設立した化粧品メーカー、ビーグレン。

名称:Qusomeホワイトクリーム1.9
メーカー/ブランド:ビーグレン
価格:税別 6,000円
用量:15グラム

こちらは名称に「1.9」とついている通りに濃度1.9パーセントのハイドロキノンが配合されています。化粧品の中ではそこそこ良い濃度にも関わらず4パーセントという数値を見たあとだと低く感じてしまいますね。でも、浸透力がとても高く、濃度1.9パーセントでも濃度4パーセントに引けを取らないとのことです。


毛穴に効果絶大だと言われているビタミンC系の美容液で有名なオバジにもハイドロキノン配合美容液があります。

名称:オバジHQブライトニングナイトセラム
メーカー/ブランド:ロート製薬/Obagi(オバジ)
価格:税別9,000 円
用量:10グラム

製薬会社が作った美容液なだけあって、ハイドロキノンを安定化させることに成功したというこちら。そうそう、ハイドロキノンってもともとは不安定な物質で化粧品に配合するのは難しいと言われていたんですよ。ちゃんとしたメーカーじゃないと、ハイドロキノン配合と書いてあったとしても本当に安定化させてるのかなあと不安になっちゃいます。
こちらは濃度が不明でした。が、ハイドロキノンが安定化されていることと、美容液にしてはめずらしいバーム状で肌に密着しやすいため、効果を発揮されやすくなっています。

脇の黒ずみに効果的?ハイドロキノンのメリットとデメリット

脇の黒ずみに絶対使う!と猪突猛進気味になっていたA子を落ち着かせたのは、

「ハイドロキノンって副作用あったよね?」

というB美の超冷静な一言でした。急ブレーキをかけられた気分です。美ワキになれるなら使ってみたい気持ちは強いものの、副作用があるならちょっと尻込みしてしまいます。
とはいえ、副作用は風邪薬にもあるものですし、風邪薬で眠くなることがあるのは誰でも知っているくらい有名な副作用です。副作用イコール悪いこととは限らない。じゃあ、ハイドロキノンの副作用はどんな物事なんでしょう?
冷静になったのを機に、ハイドロキノンのデメリットと、デメリットだけでは不公平なのでメリットについても整理していきましょう。

脇の黒ずみに効果的?ハイドロキノンのデメリット

ハイドロキノンのデメリットの筆頭こと副作用として挙げられるのは、

①肌荒れ
②白斑(はくはん)
③紫外線に当たると逆効果

この3つです。脇の黒ずみにうっかり紫外線が当たることはまずないので、注意を払うべきは①と②です。

まず、①の肌荒れについてですが、これはハイドロキノンという成分がとても強いために肌が負けてしまって起こります。肌の弱い人、敏感な人は負けやすく、時には炎症を起こして赤みが生じることも。炎症が起きると、痛かったり、かゆかったり、お湯がしみたりします。

②の白斑については、「斑」という漢字が読める人にはどんな副作用かもう伝わったかもですね。「斑」は「まだら」とも読む漢字です。つまり…使った場所が、もとの肌色ともとの肌色よりも白いまだらになってしまうことを意味しています。しかも、白斑は完治させるのが難しいと言われているんです。脇の黒ずみもイヤですけどまだらになるのもイヤに決まっています!

ちなみに、紫外線に当たると逆効果なのは、ハイドロキノンには還元作用以外にもメラニン色素の生成を抑制するという美白効果があり、なまじ生成抑制したばっかりにバリアがない状態で紫外線を浴びることになり、それで普通に日焼けするよりも日焼けしやすくなり、そういう日焼けをしてしまうと生成抑制していない状態で日焼けをしたあとよりもシミ・そばかすができやすくなるからです。
副作用以外にもデメリットはあります。市販のハイドロキノン配合製品は用量が少ない割に高いんです。

ハイドロキノンを含む製品は全顔使用するというよりもシミのみに塗るピンポイント使用することが多く、顔のシミに使うなら1か月くらいもつ用量でも脇の黒ずみに使うとなると…うーん、1か月にどれくらいの量を使うことになっていくらくらいかかるのか…どの市販品を使うかにもよりますが、物によっては美容皮膚科などで脇の黒ずみ用にハイドロキノンを処方してもらうほうが初診料がかかるとしても安上がりになるでしょうね。

脇の黒ずみに効果的?ハイドロキノンのメリット

副作用があると言ってもやっぱりハイドロキノンの還元作用は魅力的です。メラニン色素由来の脇の黒ずみを改善するためにはどうしたって美白成分が必須なのですから、最強美白成分と呼ばれるハイドロキノンを上手に使えば真っ黒になった汚ワキでも美ワキになれるはずだと思わずにはいられません。

実際、シミやニキビ跡などの治りにくいメラニン色素由来肌トラブルはハイドロキノンくらい強力でないとなかなか改善できないとの見解を示している皮膚科医は多いです。ですから、ハイドロキノンを配合しているドクターコスメ(※皮膚科医が開発した化粧品)もドクターコスメというジャンルの中ではポピュラーかつ数が多いです。

最強と言われてもピンと来ない人もいることでしょう。では、数字にしてみたらどうでしょうか。ハイドロキノンはいくつもある美白成分の10倍から100倍相当の美白効果を誇っているので、どれくらいの美白効果があるのかを単純に数値化したとすると、美白成分の中でダントツに高い数字になります。どうせ脇の黒ずみに使うなら美白力が高い物のほうがいいはずです。

それと、還元作用つまり改善美白効果に目が行きがちですが、ハイドロキノンは実は予防美白効果も優れています。優れている上に、2パターンの予防をしてくれるんです。

〈パターン1:メラノサイトの働きを抑える〉
メラニン色素を生産する細胞・メラノサイト。普通は、紫外線を浴びた時など肌が何らかの刺激を受けると「メラニン色素を生産しなさい」という指令がメラノサイトに向けて出され、指令をキャッチしたメラノサイトがメラニン色素の生産を開始します。ところが、です。メラノサイトに異常が発生すると、特に指令が出ていなくてもメラニン色素を生産し続けてしまいます。また、異常が発生していてもいなくても、脇の黒ずみのように黒ずんでいる場所ではメラニン色素は生産され続けていることが多いです。

メラノサイトに異常が発生したらどんな美白成分も無意味…かと思いきや、ハイドロキノンはメラノサイトの働きを抑制するんです!異常が発生していてもいなくても関係ないので、安心できますね。
なお、どうして異常が発生してしまうのかというと加齢などが原因と言われていますがまだ不明なことも多いようなので、今後解明されることを期待しましょう。

〈パターン2:チロシナーゼの働きを抑える〉
メラノサイトにくらべると知名度が低い気がするチロシナーゼ。酵素の一種です。
脇の黒ずみやシミやそばかすなどが黒く見えるのは、皮膚細胞の中の黒いメラニン色素が透けて見えるからなのですが、おどろくことに、メラニン色素はもともとは黒くありません。無色透明です。なのになぜ黒く見えるのか?メラノサイトがメラニン色素を生産する際にチロシナーゼを用いるとメラニン色素が酸化して黒く変化するからです。
もう少しくわしく言うと、チロシンというアミノ酸を材料にしてチロシナーゼという道具を使って黒いメラニン色素を作っています。
チロシナーゼさえいなければ…と思いますよね?ハイドロキノンはチロシナーゼをなかったことにしてくれます。チロシナーゼを出し抜いてチロシンと結びつくのでチロシナーゼが無力な存在になるんです。

パターン1にしてもパターン2にしても、ガンコな脇の黒ずみにも効果を発揮するだろう予防美白ですね。

ハイドロキノンを脇の黒ずみに使うとどうなるのか?

さて、いつまでも「ハイドロキノンはこんなに脇の黒ずみに効きそう!」と話していてもらちがあきません。実際に使ったらどうなるのかという話に移ります。
移りますが、先に言ってしまうと、4パーセント濃度だとB美は痛がゆくなってしまって継続使用を断念しました。C菜もピリピリしたと言っています。A子だけピンピンしているのですがツラの皮と同じくらいワキの皮も厚いんだねと言われたことは一生覚えておくつもりです。
話を戻して。

そういう次第でB美とC菜は継続使用していないのでA子だけの主観になります。結論を言うと、A子の脇の黒ずみは少し薄くなりました。
ただ、連続して3か月使ったら肌を休めるために使用を休止するのがセオリーなので、まったくピリピリしない頑丈なワキでも黒ずんでいるのが薄くなってきていてもいったん休止しなければなりません。頑丈なら3か月以上使い続けても平気なんじゃないの?と悪魔(C菜とも言います)のささやきが聞こえますが、あとから反動みたいにがっつり副作用が来ても怖いのでやめておきます。

ハイドロキノンとトレチノイン併用が脇の黒ずみに効く?

脇は意外に皮膚が薄いそうですから、4パーセント濃度のハイドロキノンで刺激を感じたB美やC菜には使えないワザになりますが、A子の黒ずみには使えそうなワザとして、ハイドロキノンとトレチノインの併用というものがあります。ターンオーバーを強力にうながすトレチノインでターンオーバーを正常化し、加齢にも負けないくらいのターンオーバーを起こさせ、メラニン色素をどんどん押し上げて排出。加えて、ハイドロキノンの還元作用でメラニン色素の色を薄くしつつ、トレチノインが強力なあまりに起きることのある炎症による色素沈着を防ぎます。なおかつ、ハイドロキノンは予防美白もしてくれるので、カンペキと言って良さそうな脇の黒ずみケアが可能です。

ただ、これ、皮膚科や美容皮膚科で処方されるハイドロキノンとトレチノインの話なんですよね。市販のハイドロキノン濃度でちゃんとトレチノインのせいで起きる色素沈着を防げるのかは不透明ですし、何より、処方される物くらい高濃度のトレチノインは市販品にはほぼほぼありません。
どちらも個人輸入できるとはいえ、個人輸入してまで脇の黒ずみに使いたいという気持ちは正直に言ってナイです。個人輸入することがもうめんどくささと大変さを伴いますし、仮にネット通販するみたいに簡単に個人輸入できるとしても、ハイドロキノンとトレチノインという成分的にあまり安定していない物に海外から日本への長旅をさせると品質が悪くなってしまうんじゃないかという不安がぬぐえません。

ハイドロキノンの誘導体を脇の黒ずみに使うのはどうなのか

脇の黒ずみにハイドロキノンを使ったらどうだろうかと検討している最中にハイドロキノン誘導体の存在を知りました。ビタミンCを安定化させた物がビタミンC誘導体なのでハイドロキノン誘導体もそういう安定化がどうこうした物なのかな?と思ったのですが。話はもう少し複雑でした。

ハイドロキノン誘導体の別名をアルファアルブチンと言います。美白成分のひとつであるアルブチンにはアルファとベータとがあり、そのアルファのほうがハイドロキノン誘導体でもあるということです。
アルファアルブチンを分解するとハイドロキノンとグルコース(糖の仲間)に分けられるのでハイドロキノン誘導体と呼びます。が、アルファアルブチンを脇の黒ずみに塗ったとしても皮膚上でも皮膚の中でもハイドロキノンとグルコースに分かれることはないので、還元作用は起きません。

還元作用が起きない代わりに副作用も起きにくい、そういう美白成分なんです、アルファアルブチンって。何が何でも還元作用の恩恵を受けたい!ということでなければ、脇の黒ずみにはハイドロキノンではなくアルファアルブチンが配合されている物を使ってみるのも選択肢のひとつとしては良いですね。

ハイドロキノンを使えば脇の黒ずみは改善できるかも…だけど

ハイドロキノンの日本での上限は濃度5パーセントでも化粧品に配合する場合は上限濃度4パーセントなので、市販の化粧品の中で4パーセント濃度の物を手に入れて使い続けるよりは皮膚科なり美容皮膚科なりへ足を運ぶほうがコストも時間もかけずに脇の黒ずみを改善できると感じました。ただ、4パーセント濃度で刺激を感じる人もいるわけで、脇の黒ずみ改善効果が高い一方で肌に合わないリスクも高く、使うとなると合えばいいけど合わないと副作用が出るという賭けに近いものがあります。